トランプ大統領は経済を分かっていない?イエレン元FRB議長が指摘
どうも、Takiです。
前回ちらっとイエレン氏がトランプ大統領に懸念を示した話がでてきたので、それについて調べてみました。
・イエレン元FRB議長が批判
FRB(アメリカの中央銀行)の元議長はトランプ大統領の経済的知識を鋭く批判しました。
アメリカのテレビ番組内で、イエレン氏はトランプ大統領が経済政策や米国連邦準備制度理事会の目的を理解していないと述べました。
また、トランプ氏が米中貿易赤字へ焦点を当てたことは間違いだった、とも述べていました。
米国と中国は一年間に渡り論争を続けており、現在二国間には貿易関税が課されています。
イエレン氏は2018年にFRBを去り、現在はアメリカのシンクタンクに所属しています。彼女はまた、トランプ大統領が現在のFRB議長であるパウエル氏を攻撃することは、中央銀行に対する国民の信頼を傷つけることにつながると述べました。
トランプ氏は昨年、利上げ決定と数カ月にわたる株価低迷を受けてパウエル議長の解任を検討していました。
確かにこの行動は経済の低迷がFRBによるものであると印象付けられるかもしれません。
そうなれば景気低迷の不満に対する矛先をFRBに向ける人も出てくると考えられます。
番組内でイエレン氏は、「大統領がマクロ経済政策を把握していると思うか?」という質問に対して「No」と返答しています。
続けてトランプ氏はインフレ抑制と雇用支援というFRBの2つの責務を理解していないようだと述べました。
さらに「トランプ氏はFRBの目標が、最大の雇用と物価安定であることすら知らないだろう、そしてその目標は議会がFRBに割り当てたものである」と発言していました。
さらに中国との貿易赤字については、そもそも二国間貿易赤字に議論の余地はなく、政治的に解決しようとする問題ではないとしています。
イエレン前議長は、2014年にオバマ大統領によってFRB議長に任命され、その地位を獲得した最初の女性でした。
大統領は伝統的に就任するときに担当している議長をそのまま任命してきましたが、トランプ大統領はそうしませんでした。
その理由のひとつは、イエレン氏がが金融部門の規制緩和に対する抵抗を感じていることだと考えられていました。
・覚書
大統領は先週末の米中協議に関するメディアカンファレンスで、貿易顧問と口論になりました。
トランプ氏は、貿易協定を作成するときに使用される標準的な覚書の「ファン」ではないと主張しました。
新しい貿易協定への動きの一環として、これまでに6つの覚書が米国と中国の間で作成されています。
しかしトランプ氏は、覚書には何の意味もなく、入念に書類を検討するのは無駄であると考えているようです。
一方で貿易顧問は、覚書は貿易協定において一般的に使用されている方法であり、契約である、そして法的拘束力があると説明しています。
・参考記事
https://www.bbc.com/news/business-47369123
・所感
トランプ大統領はアメリカ経済に関して独自のビジョンを持っていて、そのポリシーがFRBとうまくかみ合っていない印象です。
トランプ大統領は思い通りに事を運びたくて、FRBはFRBで議会で採択された責務を全うしなくてはならず両者の行動が互いに足を引っ張っている状態なのでしょうか。
結局このことがトランプ大統領の覚書軽視論にも繋がっているんだと思います。
現状政府や公的機関は法的根拠にのっとって動いていて、それがフットワークの重さにつながってしまっている、だからそんなの無視して柔軟にやらせろよというのが彼の主張なのかなと。
でもその法的根拠は民主主義にとって大きな意味を持っていて独裁政治にならないための仕組みの一つでもあります。
一方でロシアや中国は割とトップが自由に動けて、しかも力を付けている、だからこのままだと出し抜かれてしまうという焦りもあるのではないでしょうか。
政治や法律にはあまり詳しくないですが、このブログを期にそっち方面の知識も蓄えていきたいと思います。
それでは、また。